給料が上がらないのはなぜか
給料が安いと感じている人は大勢います。新入社員として入社してから10年経つのに基本給が7万円しかアップしないし、5年目にしてようやく住宅手当がつくようになったけれども毎月5000円だし、役職手当も5000円と本当に涙がでるほど月収が上がらないで苦しんでいる会社員が多い日本です。なぜ給料があがらないのかいま一度確認しておきましょう。もしかしたら自分の考え方がマイナス評価に繋がっている可能性も無きにしも非ずです。
ほとんどの企業では、1年に1回あるいは2回程度は給料の見直しがされています。自分のいる部署がどれだけこの1年間で成果をあげたのか、それによって業績がどれくらいアップしているのか、自分がどれだけその成果に貢献することができたのかと言ったトータルな目線で物事を考えるのが会社に人事や経理の仕事ですし、その報告を受けて社長や専務が個々の能力を判断します。
個々の成績よりも全体の業績で決まる給料の額
実際に給料があがらないと嘆いている人はどれだけ会社に貢献したのかまずは書き出してみてください。自分が所属するチームのためにやり遂げたことを箇条書きにしてみましょう。結局のところ、自分の直属の上司が上層部に報告する訳ですから、査定のたびに提出する自己評価報告書などにきちんと箇条書きにして、がんばって取り組んできた業務内容を報告してください。社員が100名程度であれば社長自らその報告書に目を通しているはずです。一緒に働く機会が少ない社員たちがどんな仕事をしているのか、違う部署の仕事ができそうだなとか意外とチェックするものです。
営業であればどんなに罵声を浴びたとしても、取引先に何回でも足を運んで契約に結びつけたら営業マンとしては満点評価がつくはずです。それに引き換え、電話ばかりかけていて足を運ぶことも少なく、大きな契約を交わすことができなければ7割程度の評価しかつけられません。このように会社は、チーム全体の評価と個々の評価をあわせたトータルな目線で給料を査定するのです。
自分の気持ちを前向きにしなければ給料に反映することはない現実
自分だったらもっと頑張れたはずだとか、これだけの給料をもらえればもっと力を発揮するのにといった自分よがりな考え方をしている以上、給料が良くなることはまずありません。そのような考え方は見直すべきものです。
だからと言って、どんなに頑張ってみても給料がなかなかアップしないのが中小企業の特徴です。成果報酬型という言葉でやる気にさせてはみたものの、最後には業績が伸び悩んでいるという言葉で遮られてしまいます。また、一見すると華やかそうな企業だったとしても年収が500万円を超えるとそこから横ばいになり、それ以上値上がりすることなく定年を迎えることになる会社も多いのが日本の特徴ともいえます。正社員として働くにあたって、その企業がどれだけの業績を上げ続けているかどうかで給料も良くはならないということも覚えておきたい項目です。